無味無臭食品

現代はグルメの時代

 現代は、グルメの時代といっていいでしょう。テレビや雑誌でも、料理番組や特集記事が目につきます。美味なる料理を求めて、テレビ局や出版社のスタッフはあちこち駆け回っています。

 日本も豊かな時代になり、料理の味を大切にするようになり、単に満腹になれば幸せだという時代は、もう遠い過去の話となってしまいました。

 高齢者は聞いたことも無い料理名に顔をしかめ、中年の方は見たこともない料理に戸惑いつつもしたり顔で食べる。ただ、本当においしいのかおいしくないのか、本物の味を見分けることができるのはごく一部の人だけです。

無味無臭の食べ物

 そんな中、無味無臭の食べ物もよく売れているようです。コンビニエンス・ストアなどに行くと、無臭ぎょうざや無臭納豆が並び、それが若い世代の人達にも売れているようです。

 なぜ、こういったものを買うのかというと、自分の身体から体臭や口臭がただようことを恐れているからに他なりません。他人に嫌がられていないだろうか、口臭のことで軽蔑されていないだろうか、といった不安感が無臭食品を買わせていると言っていいでしょう。

 果たして、無臭の食品を食べることで、本当に体臭や口臭を消すことになるのでしょうか。無臭ぎょうざや無臭納豆を食べている限りは、食後の独特な臭いはありません。

 そうかといって、無臭食品を食べていると体臭や口臭が消えるのかというと、そうではありません。あくまで一時的に、口臭を抑えるだけなのです。