食習慣の違いで国民のニオイが決まる

民族臭は食生活によるもの

 厳密な意味では体臭とは異なるのかもしれませんが、国や民族に固有のニオイや職場や住んでいる環境によるニオイなども体臭と呼ぶこともあります。

 民族臭といわれるものは、その多くは固有の食習慣によるものです。焼肉やギョウザを食べたあとのニンニク臭さ、酒やタバコ、コーヒーのニオイなど強いニオイの飲食物をとったあとは、それだとはっきり分かる口臭が一時的にするものです。

 しかし民族臭は、それとは異なり、常に身体全体から微かに発散しているような印象を受けます。これは体臭の原因のひとつ、皮脂腺の分泌物が分解されて出来たニオイとされています。

 というのも皮脂腺は食事の影響を受けやすく、一定の食べ物を食べ続けていると、それなりのニオイを発散し、体臭の一部になってしまうのです。

 日本人でも乳製品や肉などを主体とした欧米風の食生活に慣れてしまうと、バタ臭い体臭を発散するようになるのです。

職場や環境上のニオイ

 また、職場や環境によるニオイもあります。お坊さんは袈裟を着ていなくとも、線香のニオイで分かりますし、医師や看護婦は薬のニオイがするといったような感じです。

 これは身体自体が発するニオイではなく、強いニオイの中に長時間身を置いているために、髪の毛や衣服、あるいは皮膚表面にニオイの成分が付いたものと考えられます。

香水やタバコのヤニ、シャンプーや石けんのニオイのように一時的に身についてしまうニオイと性質は同じであると言えるでしょう。