嗅覚について(2)

嗅覚は訓練で鍛えられる

 人間の嗅覚の能力は、人種・性別・年齢・鍛錬などのよって、かなりの差があります。同環境、同条件に生活しても個人にかなりの差が出ます。他人が感じないニオイを敏感に感じる人もいれば、皆が臭っているのに、いつまでも感じない人もいます。

 また、嗅覚は訓練することで、その能力を発達させることが可能です。香料を調合したり、香りを作り出すことを仕事にしている人を調香師といいますが、彼らの鼻は訓練によって鍛えられたものです。

 欧米の化粧品会社では、調香師が社長をしのいで最高給取りというケースもよくあるのです。それぐらい、ニオイの識別は困難だということです。

嗅覚は時と場合によって変化する

 全てのニオイを敏感に感じ取る人は皆無といえます。嗅覚に関して自信があると思っている人は、実は一部の限られたニオイに自信があるということなのです。

 性別でいえば、女性のほうが男性よりも嗅覚は優れています。しかし、生理中は急激に鈍感になってしまいます。

 また、体調によっても嗅覚は変わります。風邪をひいた時など、嗅覚が著しく低下することはよく知られています。鼻腔が充血のためにはれて、気道が狭まるので、「鼻がつまる」状態となり、嗅覚が鈍くなってしまいます。

 身体的な疲労によっても、嗅覚は大きく変化します。朝起きた時が最も鋭くなり、夜になるにしたがって鈍くなっていきます。あと、空腹時には非常に敏感になってしまうことも、皆さん体験済みかと思われます。