ニオイの分類

リンネの分類

 誰もが日常生活において、多くのニオイをかいでいるわけですが、世の中にはどれぐらいのニオイがあるのでしょうか。あまり一般の人には役立つものではありませんが、数多いニオイを、その性質ごとに大別して分類しようとする試みもなされています。

 最も知られている分類法は、植物学者としても有名なリンネによるものです。リンネによると、ニオイは7種類に分類されます。

○芳香臭―――――月桂樹や熟した果実のニオイ
○馥郁臭―――――百合やバラ、沈丁花などの香りのよい花などのニオイ
○ジャコウ臭―――――ジャコウに代表される高貴な香り
○ニラ臭―――――ネギ、ニラ、ニンニクなどの鼻をつくニオイ
○尿臭―――――尿のニオイや山羊、狐、狸などのにおい
○悪臭―――――誰に対しても不快感を与えるニオイ
○腐臭―――――腐った肉のように、吐き気をもよおすようなニオイ

以上ですが、この他にも色んなニオイを分類する試みはなされています。

 一般には花や熟した果実の多くは快いニオイとされていますが、人によっては甘いニオイが不快、または不快に近い感じ方をする人もいるのです。

 また、ジャコウのようにジャコウ鹿やジャコウ猫から取り出したばかりの時は、不快感を伴うニオイにしか感じられないものが、薄めていくにつれて、誰もが夢心地になるような快いニオイに変化するものもあります。

 このように、ニオイは量や質によっても、その組み合わせによっても、微妙に変化するのです。体臭に悩む人の中には、少し離れたところでかぐと、けっして不快なものではないのに、肌と衣服からもれてくる自分のニオイを不快だと気にしていることがあります。

 気にするあまり、香水やオーデコロンをつけて、かえって不快なニオイとなってしまうこともあるので、注意が必要です。