神経症としての自己臭症

対人恐怖の一種

 単なる思い込みで、自分の体臭を気にしている人に対しては、きちんと証拠を踏まえて説得すれば納得してくれて、悩みも解消するケースが多いようです。しかし、神経症としての自己臭恐怖の人には精神療法が必要となってきます。

 神経症としての自己臭恐怖は、赤面恐怖と同じく、精神病理学的に「対人恐怖」として分類されているのです。

 対人恐怖(自己臭恐怖や多汗恐怖)の発生は、他の神経症一般の発生と同様に、ヒポコンドリ性基調という神経症になりやすい性格がベースとなっています。

そして、なんらかの契機で精神交互作用という悪循環に陥ってしまい、症状が固まり、神経症になるというものです。

神経症になりやすい人とは

 神経症に陥りやすい人とは、どのような特徴をもっているのでしょうか。

まず、人の目をじっと見て話をすることは少なく、目を伏せがちで、小声で話します。つまり、内気で内向的な性格ということなのですが、一方で負けず嫌いの完璧主義者で、努力家で、強い向上意欲をもっているという面も持ち合わせています。

さらに、強い執着傾向があるために、自分に注意や関心が向きやすく、ある問題が意識に浮かんでくると、それが解決するまでは注意が他に向きにくい状態になるということも特徴といえるでしょう。

こういう特徴のある方は、医者の言うことを信頼しつつも疑問に思ったことはどんどん質問をしていきましょう。

治療行為とは医者と患者の共同作業です。自分の思っていることをきちんと言葉にして伝えていかなければ、医者の方も的確な分析ができず、治療したいと思ってもできなくなってしまいます。